プログルとは?

 NPO法人みんなのコードが提供している「プログル」は、2020年から始まる小学校でのプログラミング教育のために開発されました。
みんなのコードでは、プログラミング教材を提供するだけではなく教員向けの研修会を開催して、質の高いプログラミング指導教員の育成にも取り組んでいます。現在、算数の授業に導入できる
・平均値コース
・多角形コース
・公倍数コース
の3つのコースが用意されています。

プログルの使い方

まずは、プログルのサイトにアクセスしましょう。特別にソフトをダウンロードしたり初期設定をする必要はありません。インターネットに接続できる環境があれば、誰でも利用することができます。「プログルを始める」をクリックしましょう。

プログルの平均値コース

「プログルを始める」をクリックすると、画面が下に移動するのでやりたいコースを選択します。まずは、平均値コースを試してみることにします。
「平均値コースを始める」をクリックしましょう。

プログルの利用規約を確認したら、「プログルを始める」をクリックします。

平均値コースは、12のステージをクリアするドリル式になっています。

ステージ 1 ジュースの本数をディスプレイに表示しよう

コードがブロックになっていて、ドラッグするだけでコーディングできます。
画面右下の「実行する」をクリックすると、左のビューワーに結果が表示される仕組みです。

最初のステージは、「ボトルの本数」を「ディスプレイに~を表示」の中に組み込めば完成です。

「実行する」をクリックして確認してみましょう。

成功すると、下のような画面が表示されます。「次のステージへ」をクリックしましょう。

ステージをクリアすると、グラミンがとっても喜びますよ。

ステージ 8 全ての卵の重さの平均をディスプレイに表示しよう

ステージ8では、いよいよ平均値を求めます!
「メーターに順番に卵の重さを加える」→「卵の重さの合計の平均をディスプレイに表示する」というコードを作成しましょう。「実行」をクリックすると、全ての卵の重さの平均がディスプレイに表示されますよ。

コースの全てのステージをクリアすると、下のような証明書が表示されます。これは嬉しいですね。

プログルの多角形コース

多角形コースは、8つのステージから構成されています。さっそくミッションを試してみました!

ステージ 1 線にそって描いてみよう

前に進んで左に90度曲がるコードを書くミッションです。

前に100歩進んで、90度左を向いてから100歩進むコードを書きます。

「実行」をクリックすると、グラミンが線にそって進みます。

ステージ 3 正方形を描いてみよう

線にそって、1辺の長さが100の正方形を描きます。100歩前に進んだら右に90度曲がるコードを3回繰り返して、最後に100歩進むコードを書きます。

「実行」をクリックすると、正方形が描けます。

ステージ 4 繰り返しブロックを使って正方形を描こう

ステージ3 では同じコードを3回繰り返して正方形を描きましたが、今度はループ(くり返しブロック)を使ってコードを短縮します。先ほどとコードは違いますが、「実行」をクリックすると、正方形が描けます。

このミッションでは、ループ(くり返し)を使ってコードを短縮することが学べます!

ステージ 8 自分の好きな図形を描こう

最後のステージは、これまで学習したことを生かして好きな図形を描くミッションです。正三角形を描くコードを12回繰り返して、図形を描いてみました。正三角形を1個描いたら90度右を向くようにすることで、少しズレながら正三角形を描くようになります。

「実行」をクリックすると図形が描けます。「色をランダムで設定」のブロックを挿入しているので、三角形を描くたびに色が変わりますよ。これで多角形コースのミッションが完了しました。最後のステージでは、子どもたちがどんな図形を描くのか楽しみですね。

プログルの公倍数コース

公倍数コースは、14のステージから構成されています。ステージ数が多いですが、前半は内容が簡単なのでどんどん進むことが出来ると思います!

ステージ 10 3と5の公倍数を言わせてみよう

1から30の数のうち、3と5の公倍数を言わせるミッションです。

「プログラミングしてコンピューターに処理してもらうのって楽だなあ・・」ということを実感できるミッションですね。

ステージ 13 プロ!グル!を条件付きで言わせよう

1から10の数のうち、3の倍数の時はプロ!、 5の倍数の時はグル!と言わせて、どれでもない時は数を言わせるミッションです。これはなかなか苦戦しましたよ・・!

授業中、子どもたちが試行錯誤する様子が目に浮かびます。成功した時は嬉しいんだろうなぁ。

ステージ 14 プロ!グル!プログル!を条件付きで言わせよう

最後は、1から30の数のうち、3の倍数の時はプロ!、5の倍数の時はグル!3と5の公倍数の時はプログル!どれでもない時は数を言わせるミッションです。コードが複雑に見えますが、ステージ13のコードを参考にすると良いですよ。コードが成功したときは「やったぁ!」と声が出てしまいますね。

プログルを試してみた個人的な感想

全てのコースを試してみましたが、プログラミングというよりは算数の補助教材かなと思います。どちらかと言うと、Scratch(スクラッチ)やmicrobit(マイクロビット)のほうがプログラミングっぽいです。自由度が高くて、正解が1つではないところが良いです。プログルは、プログラミングに詳しくない先生向けに作られた印象です。

「プログラミング教育」ではなく、「算数」としてなら素晴らしい教材ではないでしょうか。とくに、平均値コースは視覚的に楽しいので子供も取っつきやすく印象に残るかと思いますよ。

小学校のプログラミング教育の目的は、プログラミング的思考を身に付けることでプログラミング言語を身に付けることではありません。プログラミング的思考とは、論理的に考える力です。

小学校でプログラミングが必修化されるとは言っても、「プログラミング」という授業が新しく出来るのではなく通常の授業にプログラミングが入ってくるクロスカリキュラムになります。

そう考えると、算数の補助教材として導入して算数の理解を深めるという方向性は間違っていないと言えるでしょう。算数では、このように導入することが出来るという事例として他の教科への起爆剤となるのではないでしょうか。