プログラミング教育必修化はいつから?

2020年度から、小学校でプログラミング教育が必修化されます。中学校では2021年度、高校では2022年度に順次プログラミング教育が授業に組み込まれます。小学校では全学年でプログラミング教育が必修化されるのか?というと、今のところそうではないようです。文部科学省が平成30年3月に発表した「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」によると、

    • 5年生は算数の「正多角形の作図」の単元
    • 6年生は理科の「電気の性質や動き」の単元
    • 3~6年生は音楽づくり

の授業でプログラミング教育が取り入れられます。もちろん、これから先1~2年生の授業にもプログラミング教育が教育新学習指導要領に組み込まれるでしょう。もしくは、新学習指導要領には組み込まず、学校ごとの取り組みになるかもしれません。今後の動向に注目です。

プログラミング教育必修化によくある間違い

「プログラミング必修化」というと、子どもがアプリを作れるようになったり、ゲームを作れるようになったりするのでは?と思うかもしれませんが、そうではありません。小学校では、プログラミング言語は教えないのです。これを聞いて、「え?」と思いませんでしたか?私も、ガッカリしました。プログラミング言語とまではいかなくても、教育用プログラミング言語のScratch(スクラッチ)やmicrobit(マイクロビット)などを小学校で教えてくれることを期待していたのです。

「プログラミング」という教科はできない

小学校の英語の授業のように、「プログラミング」という教科ができないのはなぜでしょうか?それは、小学校においてプログラミング言語を学ぶのは早すぎるという意見はあるかもしれません。しかし、教育用プログラミング言語ならば小学校1年生でも十分に学べる内容です。ここは想像なのですが、小学校の先生が短期間で教育用プログラミング言語を習得するのは難しいという点と教育用プログラミング言語を学ぶ環境を整備するのが難しいという点があるのではないでしょうか。

プログラミング教育必修化の内容

では、コードを学ばないのなら小学校で何を教えるの?ということになりますよね。小学校でのプログラミング教育の狙いは、

  • プログラムに興味を持つこと
  • 各教科での学びを確実なものにすること
  • プログラミング的思考を育むこと

の3点になります。キーボードで文字の入力をすることはもちろん、簡単なファイル操作などはすでに小学校の授業で教えているところも多いのではないでしょうか。先ほど、小学校では教育用プログラミング言語を習得させることは目的とはしないと書きましたが、体験させることで子どもは興味を持ちますよね。情報化社会においてどのような場所でプログラムが使われているかを学ぶのも立派なプログラミング教育です。

算数や理科、音楽や英語・社会などにプログラミング教育を組み込むことで、プログラミングだけではなく各教科の単元の理解を深めることが可能になります。その点は、下の記事を見て頂ければご理解いただけるかと思います。(プログルは、プログラミング教育のために開発された教材です。


最後のプログラミング的思考ですが、いまいちピンと来ませんよね。プログラミング的思考って、どんな思考・・??

プログラミング的思考とは?

プログラミング的思考とは、簡単に言うと「論理的に考える力」です。プログラムを作成るには、コードを言語のように覚えるだけではなく論理的に考える力が必要なのです。なお、プログラミング的思考には論理的に考える力だけではなく記号や数字などを用いて分かりやすく説明する力も含まれます。プログラミング的思考は、プログラミングだけではなくどのような職業に就いても役立つ能力です。

なぜプログラミング教育が必修化になるの?

なぜ、プログラミング教育が注目されているのでしょうか。その理由は、世界の動向に添った結果と言えるでしょう。現在、90%の職業がIT技術を必要としていると言われています。それに比べて、IT人材が不足しているのです。世界の状況も同じで、日本だけではなく、世界中でプログラミング教育が必修化されて実践され始めています。ここで乗り遅れてしまったら、日本の将来が暗いものになってしまうことでしょう。プログラミング教育必修化には、将来を見越したそうした思いが込められているのです。

第4次産業革命とは

2013年に内閣が発表した「日本再興戦略」では、第4次産業革命について言及されています。第4次産業革命とは、

  • ロボット工学
  • AI(人工知能)
  • IoT及びビッグデータ

などが及ぼすである経済効果のことです。未来のエンジニアがこうした技術を習得するために必要な基本的な考え方を小学生のうちから学習するということですね。

プログラミング教育は学校の裁量に期待!

文部科学省と総務省、経済産業省が連携して立ち上げたプログラミング教育のポータルサイト「未来の学びコンソーシアム」が、とても興味深いです。小学校の先生のためのサイトというイメージですが、プログラミング教育に興味があって2020年のプログラミング教育必修化について不安だという親御さんが見たら安心するサイトだと思います。

こちらのサイトを見た感想は、「新学習指導要領以外の各学校のプログラミング教育への取り組み」が子供のITへの興味・関心・技術に繋がっていきそうだなということです。

とりあえず、小学校にはどんどん新学習指導要領以外の事例をこちらの投稿して欲しい。そしてその事例を見て刺激を受けた他の小学校が、より良い授業を行う相乗効果が生まれたら素敵です。普段の業務で忙しい小学校の先生が、こうした新しい取り組みをするのは難しいかと思いますが、ICT支援員を雇ったり地域のエンジニアのボランティアを集うなど様々な方法でプログラミング教育を盛り上げてくれたらと思います。